The Inpatient-闇の病棟- ストーリー第四話

注意:『The Inpatient-闇の病棟-』のプレイに基づいて主人公の記録風に書いております。完全ネタバレなのでご注意下さい。

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- 記録3 -

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「私はたた、受け入れればいい」

ベネットの声でそう聞こえた。ベネットの頭から鹿の角が伸びたような影。

獣のような声と引っ掻くような物音、窓ガラスが割れた。

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目が覚めた、病室だ。やはり夢だったのか、どこからどこまでが?

ベネットはいない。

蜘蛛をはらい懐中電灯を手に病室を出た。

カレンダーは2月16日まで赤く塗りつぶされていたままだった。

廊下の先、物置の灯りに照らされて何かが見える。

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ストレッチャーにもたれかかるようにエイブが死んでいた。

エイブ…。

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物置のカレンダーは2月1日のままだった。

フラッシュバックが起きた。

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最初に見えた記憶。

やはりここに隠れていた私を見つけたのはエイブで、私は医師の服装をしていた。

カレンダーの日付は今年の1月14日だった。

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「ウィリアム・ベイツ」と書いてある病室を覗くとまたフラッシュバックが起きた。 

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前にもフラッシュバックで見た男性だ。

「暗い炭鉱に閉じ込められていたのに何故また閉じ込められる?助けてくれよ先生」と訴えて来た。

フラッシュバックの頻度が高くなっている気がする。

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エレベーター横のダクトが破壊されている。やはり何者かが入って来ているのだろうか。

エレベーターのボタンを押し、待っている間に誰もいない広間を見て回った。

裏にしてあるカルテのようなものを手に取るとまたフラッシュバックが起きた。

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広間に入って私の姿を見るなり不審そうに「誰?」と言うヴィクトリア。

エイブに助けを求めるように出て行った。

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エレベーターで下に降りて、暗く寒い廊下をただ歩いた。患者も職員も、誰もいない。

やはり私とベネットだけが忘れ去られて置いてけぼりにされたのだろうか?

でもエイブは殺されていた…彼も逃げ遅れたのだろうか。

つきあたりの鉄格子の扉の奥が光ったように見えた。

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何かが上からぶら下がるように落ちてきた。ヴィクトリアの死体だった。

ヴィクトリアも殺されてしまった。噛まれたような痕がある。

治療室に入った。

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治療室のカルテに触れるとまたフラッシュバックが起きた。

カルテには「ビリー・ベイツ」と記されていた。先程からフラッシュバックで見ているウィリアム・ベイツの事だ。

彼も治療を受けていた。酷く空腹感を訴えていたが、ブラッグが「実験結果に影響しかねない」と食事は与えていなかった。

セキュリティールームへと歩いていたら、陰から男が飛び出して来て角材のような物を手に立ちはだかった。

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誰だと訊かれたので患者だとこたえると、「あいつらの仲間かと思って実はついて来ていた」と言う。

何故一人で残っていたと聞かれたので正直に答えた。

彼の名前はデイヴィッド、ここの職員だった。

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ここは危険だから早く出ようと言われついていった。この先にブラッグ達がいるらしい。

他の生存者は礼拝堂に避難したが、ブラッグがこの療養所に戻ると言い張ってデイヴィッド達がついてきたらしい。

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扉を抜ける度に慎重に鍵をかけるデイヴィッド。

何が起こったのかと訊くと、炭鉱作業員が来てからおかしいと話す。

彼らに何をしたのと聞くと、職員達は助けようと必死だったのに炭鉱作業員が急に獣のようになり職員を襲いだしたという。

ブラッグは警察を呼ぶのをやけに嫌がったらしい。

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途中の部屋に寄り道すると映写機が残っていたので映像を確認した。 

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拘束された患者が異様な動きをし拘束ベルトを自ら外し、看護婦を襲い壁を這い上がっていく不気味な映像だった。

炭鉱での生き残りが怪物化(?)したということだろうか。

デイヴィッドは化け物をまだ目撃したことはないが、恐ろしい鳴き声に耐えられないと言った。

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ブラッグがいる部屋に到着すると看護婦のスザンヌと…ベネット。

ベネットが白衣を来て奥に立っていた。

ブラッグが言うにベネットは友人で医者だという。私のそばにいて動向を観察していたらしい。

ブラッグは「全ては自分のしでかしたことだ。ここに戻るべきではなかった」と。降参したかのような言い方だった。

私に「まだ記憶は戻らないのか」と訊いて来たので断片的にと答えると、記憶はじきに戻ってくるだろうと言った。

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スザンヌが、一緒に礼拝堂に避難しようとブラッグを説得するがブラックは頑なに拒否した。

デイヴィッドとスザンヌは諦めて出て行き、ベネットも続く。

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ブラッグはベネットを呼び止め「この患者には気をつけろ」と言った。

「責任を押し付けられるのはごめんよ」とベネットはブラッグを拒絶した。

ベネットの顔色は前よりも悪くなっていた。

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途中の病室の壁に落書きが。

デイヴィッドが「炭鉱作業員がいた部屋だ」と言った。

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礼拝堂に向かうには外を通らないとならない。外にはその怪物とやらがいて危険なので一人ずつ行くことになった。

一番にベネットがさっさと礼拝堂まで駆け足で向かった。次にデイヴィッドが。

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スザンヌに先に行くか後に行くか聞かれ、先に行くことにした。

雪道の途中、例の怪物の鳴き声と共に礼拝堂の屋根に何かがいるのがうっすらと見えた。

スザンヌに動いては駄目と言われ私は立ち止まった。

手足が長く骸骨のような化物は目の前を通り過ぎ、礼拝堂の壁を這い上がって行った。

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礼拝堂に到着するとモズリー神父が迎え入れてくれた。

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モズリーは「炭鉱作業員のあれは病でもウィルスでもなく呪いなのです」と話した。

悪霊のしわざだからブラックの治療は意味が無いと。ブラックを説得しても聞き入れなかったという。

確かに突然「あれは悪霊だから」と言われても信じられない。

あの化け物はウェンディゴといって、出会ってしまったら動かずにやり過ごすしかないと言う。

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警察が来るまで私達は礼拝堂の椅子に腰掛けて休んでいた。

デイヴィッドとスザンヌは…なるほど。

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物音で目を覚ますと警察が到着したようだった。

ホッとしたのも束の間、猛獣の鳴き声と悲鳴、そして銃声が。

モズリーと扉を開けると、警察に射殺される看護婦が見えた。

デイヴィッドが叫んだために警察がこちらに気づき発砲した。

慌てて逃げようとした所から意識が飛んだ。

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気が付くとと地下道にいた。モズリーによると私は転倒して気を失ってしまったらしい。

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スザンヌが診てくれた。

デイヴィッドとスザンヌは警察が助けに来てくれたはずなのに何でこんなことにと動揺していた。

警察は化物を見て気が動転して生存者を撃ち殺してしまったらしい。きっと感染していると思ったのだろう。

ベネットは幻聴が聞こえるらしく苛立っており、なだめるモズリーを突き飛ばし一人で地下道を進んでしまった。

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地下道に重ねてあったかごの中にあるカメラを見た時にフラッシュバックが起こった。

作業着の男が「これはここに隠しておこう、正体がばれたらまずいだろ。うまくやれよ」と私に言う。

そうだ、このカメラは私の物だ。

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新聞記事を指して作業着の男が「ブラックはこういうのが嫌いだ」と言った記憶。

次々と記憶が蘇って来た。

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作業着の男に札束を渡し乾杯している記憶。

作業着の男は「じゃあ”先生”、乾杯。前の奴は失敗したがな」と。

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医者の服を貸してくれたのもこの男だ。白衣姿なら潜り込みやすいだろうと。

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休業中のホテルの部屋にも泊まらせてくれた。ホテルと療養所を行き来するつもりだった。

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私はこの男に金を払ってこの療養所に潜入取材をしに来たのだった。


つづく









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2016.06.08設置

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