The Inpatient-闇の病棟- ストーリー第三話

注意:『The Inpatient-闇の病棟-』のプレイに基づいて主人公の記録風に書いております。完全ネタバレなのでご注意下さい。

注意:微グロ・虫注意


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- 記録3 -

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ベネットに起こされてから病室内を見渡した。

ベネットが書いたのだろうか、書いては消した文字が壁に。

カレンダーを見ると血のような赤で日付が2月16日まで塗りつぶされている。

ベネットは「もう二日間も誰も来ない」と言った。二日…?

廊下の回転灯は赤く光り回ったまま。

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食べ物が転がっていないかベッドの下を覗いていたベネットは、カビが生えて硬くなったパンをみつけて食べていた。

「今まで食べたパンの中で一番美味しい、死体みたいに硬いけど」と言った。珍しい例えだ。

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扉の柵を見つめていたらフラッシュバックが起きた。

職員に捕まっている男性が「おまえ…なんでこんなことをするんだ!」と私に向かって言っていた。


ベネットに「やっぱり私は医者だったかも」と話すと笑われた。

彼女も悪夢を見ているらしい。内容に関しては言いにくそうだった。

とにかく休んでいればきっと誰か来るとベネットは横になった。

暫くすると廊下の奥から物音が聞こえた。ベネットが飛び起きて扉を叩いた。

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ここから出せ!あんた達ただじゃなおかないと叫んだベネットは、「ブラッグのやつにはめられた」と床にへたりこんだ。

もう一週間もここに閉じ込められてるとベネットは言う。

一週間?自分が眠っているのか、これは夢なのか現実なのか、わからなくなる。

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こうしちゃいられないとベネットはスプーンで壁の煉瓦を削りはじめた。

「ここから脱出できそうなの」と狂気に満ちた顔で言うので「それはすごい」と差し障りのないことを言っておいた。

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スプーンが折れベネットは癇癪を起こした。

怒りの矛先は私に向きベネットは私を責め、何とか宥めようとしたが殴られて気を失った。

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また緑色の夢の中。病院内を歩き回る。ブラッグの声が響く。

腹をえぐられているような職員達の遺体が見えては消える。

廊下の奥に狼と小動物がいた。

小動物の後を追うと柵がしまり、「おまえはもう私から逃げられない」とブラッグの声がした。

目が覚めるとベネットがうなされていた。「こっちに来ないで」と呟いていた。

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私が近づくと目を覚まし、さっきのことを謝られた。自分で自分を殴っておいたからと彼女は言った。

ベネットは餓死は最悪だと言ってから、震えながら「あのことが頭から離れない」と炭鉱の話をしだした。

落盤事故があって30人が何週間も閉じ込められ、そのうち12人が救出されたがブラッグのやつが彼らを餌食にした。

人は飢えには負けてしまう、と。

何故そんなことを知っているの?と聞くと、「こうなってまで隠していてもしかたない」とベネットが何かを言おうとした瞬間、廊下から激しい物音が聞こえた。

ベネットは助けを求めてドアに近寄ったが、扉を蹴るような物音に怯えベッドに戻りうずくまった。

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「まさか本当に?炭鉱作業員の患者よ」とベネットは怯えながら言った。

私が扉に向かうと、「ドアから離れて!」というベネットの声と共に何かがドアから入ってきた気がする。

暗闇の中、裸足のような足音と鳥か猛獣のような奇妙な鳴き声が聞こえた。

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目覚めるとベネットが「起きたの?」と妙に明るい声を出して、私のためにとっておいたと目の前にゴキブリを差し出してきた。

「医者の言うことは聞きなさい?」と不気味な笑みを浮かべていた。

ついに狂ってしまったのか、元から記憶障害だけではないのか。

食べろと促されたのを何度も断ると、彼女はおいしそうにゴキブリを食べた。

そして暫く私の顔を真顔でみつめてから窓際に立った。

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ベネットは外の雪景色を見ながら今の状態を嘆いた。

「こんなところでゴキブリなんか食べて。私を軽蔑しているんでしょう。私はここで寂しく死んでいくんだ」と立て続けに弱音を吐いた。

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カレンダーを見るとフラッシュバックが起きた。2月9日だ。

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ヴィクトリアがサンドイッチを運びながら「明日からあなたの治療が始まるわ」と言っていた。

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2月を塗りつぶしたのはベネットだと思うけど、何故だろう。

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ベネットはベッドに座り、全部話すと口を開いた。

「私はここでたくさんの患者をみてきた、治したい一心で。その結果がこれよ。こんなことになるなんて…全部私のせいだわ」と。

もしここを出られたら一からやり直したいという彼女を私は励ました。

疲れたから休むと背をむけたベネットは子供のように泣きじゃくった。ベネットの足の裏は血だらけだ。

急に扉が開いた。

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おそるおそる廊下に出ると無数のゴキブリが壁をはいまわっている。

誰もいない病棟内をゆっくりと進んだ。目に映るものが悪夢と同じ緑色に変わっていく。

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ベネットの幻が見え声が響く。

「みんなどこへ行ったの!何のつもり?私を離しなさい!」

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ベネットがストレッチャーに乗せられ、エイブとヴィクトリアに落ち着けと言われている光景が見えては消えた。

廊下を一周した気がするが、もはやここが自分がいた病棟かもわからなかった。

「先生暴れてるぞ!」というエイブの声が聞こえ、扉が開いている部屋に入った。

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慌てて運ばれて行くベネットの姿がハッキリと見えた。

でも今のも幻なのか。

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さっきまでいた病室は廃墟のようになっていた。

「そうか…そうだったのね」とベネットの声が響いた。

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カレンダーは2月4日…

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また猛獣のような声と人の声が頭の中で響いた。

私は幻なのか夢なのかわからない中を彷徨い歩いた。

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今度こそ自分がいた病室に戻ってきたのかと思ったら、部屋が逆さになっていた。

ベネットに駆け寄ると彼女は消えた。

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箱が置いてあり開くと中に人形が。この部屋の模型のよう。

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人形を掴んで眺めていると、もう一体黒い何かが現れた。

それと同時に後ろから人間とも獣とも言えないような荒い息遣いが聞こえた。

振り向いてはいけないと思ったのに、

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つづく









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2016.06.08設置

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